タンゴールの栄養と効能=食べて健康、免疫力up!


タンゴールの栄養と効能

タンゴールは、ミカン科ミカン属の柑橘類の交雑種の一種です。主にミカン(マンダリン、タンジェリン)とオレンジの交雑種をタンゴールと呼びます。日本では「清見(キヨミ)タンゴール」、「せとか」などが代表的なタンゴールになります。果実はビタミンやミネラルなどの栄養を豊富に含みます。オレンジのような爽やかな香りがあり果汁が豊富で甘味が強く、程よい酸味もあります。

タンゴールに含まれる酸味成分は人間が生きていくのに必要なエネルギーを生み出し、疲労回復に必要な成分であるクエン酸です。またタンゴールは、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立つビタミンB1や細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2そして、皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立つナイアシン動脈硬化を予防しストレスをやわらげ、皮ふや粘膜の健康維持に役立つパントテン酸、貧血予防に役立つビタミンである葉酸や、抗酸化ビタミンであるビタミンC、ビタミンEを多く含みますので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。さらに、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムリン、マグネシウムなどを含みます。カリウムも多く含まれますので疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。

タンゴールは、独特の爽やかな香り成分であるリモネンを多く含み、脳内にアルファー波を発生させる働きがあり心身をリラックスさせてくれます。

またタンゴールは、機能性のある栄養としてカロテノイドの一種のβ-カロテンβ-クリプトキサンチンを豊富に含みますので強力な抗酸化作用を期待できます。さらに、整腸作用があり、下痢や便秘を予防してくれる食物繊維のペクチンを多く含みます。

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主な栄養素 100gあたりの栄養価
β-カロテン 110㎍
β-クリプトキサンチン 880㎍
ビタミンB1 0.09mg
ビタミンB2 0.03mg
ナイアシン(B3) 0.3mg
パントテン酸(B5) 0.29mg
ビタミンB6 0.07mg
葉酸 24㎍
ビタミンC 53mg
ビタミンE 0.3mg
カルシウム 7mg
リン 18mg
マグネシウム 9mg
カリウム 180mg

(タンゴール・砂じょう-生)

五訂日本食品標準成分表より

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タンゴールに含まれるクエン酸の効能

クエン酸は、ミネオラやオレンジなど柑橘類に含まれる酸味成分です。人間が生きていくのに必要なエネルギーは、食物から摂取する栄養をエネルギーに変換することで得ていますが、このエネルギーを生み出す回路をクエン酸回路と呼びます。この回路の主役がクエン酸で、エネルギーを生み出し、疲労回復に必要な物資になります。さらに、殺菌・除菌作用があり微生物の繁殖を抑える働きがあります。

タンゴールに含まれるリモネンの効能

リモネンは、柑橘類の皮に多く含まれているテルペンの一種の香り成分です。爽やかな香りがあります。リモネンには、心身がリラックスしている時に発生する脳波である、アルファー波を発生させる働きがあり、アロマテラピーにも利用され、その香り成分の働きでストレスの解消や心身をリラックスさせます。また、免疫力を高め、がんの発生を防ぐ働きがあります。

タンゴールに含まれるペクチンの効能

ペクチンは、ぬめりのある水溶性食物繊維です。整腸作用があり、下痢や便秘を予防してくれます。また血液中の悪玉コレステロール(LDL)を下げる働きがあり、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病の予防に役立ちます。

タンゴールの主な栄養素の効能

β-カロテンの効能

β-カロテンには強い抗酸化作用があり、活性酸素の発生や酸化力を抑え、ダメッジを受けた細胞を修復し動脈硬化やがんの発生を予防できます。また、一部はビタミンAとして働きますので、視力を正常に保ち夜盲症を防いでくれます。

β-クリプトキサンチンの効能

β-クリプトキサンチンは、カロテノイドの一種で、柑橘類の皮などに多く含まれている橙色の色素です。
抗酸化作用があり、活性酸素の発生や酸化力を抑制し、ダメッジを受けた細胞を修復してくれますので、動脈硬化やがんの発生を予防できます。
●骨形成を促進し、骨粗しょう症を予防してくれます。
●血糖値を正常に保ち、糖尿病を予防する働きがあります。
●免疫力が高まりますので、がんやウイルス感染を予防できます。

ビタミンB1の効能

ビタミンB1は、世界で一番最初に発見されたビタミンです。今日のように栄養状況の良くなかった日本では脚気(かっけ)の治療に効果を発揮しました。炭水化物(糖質)の代謝をたすけてエネルギーをつくり出すので疲労回復に役立ちます。また、皮膚や粘膜の健康を維持し、糖質を栄養源としている脳神経や手足の末梢神経、筋肉の機能を正常にたもちます。

ビタミンB2の効能

ビタミンB2は、三大栄養素である炭水化物(糖質)、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーに変える、代謝を支える重要な働きをしています。また、細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長にも関わりますので、美容や子供の成長には欠かせない栄養素になります。

ナイアシン(B3)の効能

ナイアシンは、水溶性ビタミンの一種です。三大栄養素である糖質、脂質、たんぱく質の代謝によりエネルギーをつくり出す過程で働く酵素を補助する必要不可欠なビタミンです。皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立ちます。

葉酸の効能

葉酸は、緑の葉に多く含まれるビタミンです。貧血を予防する物質として発見されました。細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせない栄養素です。特に、細胞増殖が盛んな胎児の正常な発育のために必要な成分です。葉酸が不足すると貧血になったり、妊娠初期の女性の胎児に影響を及ぼし、神経管閉鎖障害の危険が高まります。

ビタミンCの効能

ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれる抗酸化ビタミンです。抗酸化作用があるので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めます。また、体の細胞や組織をつなぐ働きをするコラーゲンというたんぱく質をつくるので、皮ふや粘膜を健全に保ち美肌にも役立ちます。

ビタミンEの効能

ビタミンEは、強力な抗酸化作用によって、活性酸素の発生や酸化力を抑え、細胞の酸化を防ぎ、血管や肌、細胞の老化を防いでくれます。また、ダメッジを受けた細胞を修復してくれますので、免疫力を高め、動脈硬化やがんの予防にも役立ちます。

カルシウムの効能

カルシウムは、人間の身体で骨や歯を構成する必須ミネラルです。人間の身体に最も多く存在するミネラルで、骨そのものが貯蔵庫の働きもしています。不足すると骨から遊離します。体重の1~2%の比率を占めています。カルシウムは血液を凝固させる働き(傷口を治す)や、筋肉の運動、神経の働きに作用します。筋肉の収縮や心臓の拍動もカルシウムの働きによるものです。また、神経の働きに作用し、緊張や興奮を静めることで、イライラやストレスの解消に役立ちます。

リンの効能

リンは、人間の身体で骨や歯を構成する必須ミネラルです。リンは体内のミネラルの中でカルシウムの次に多いミネラルです。体内のリンはその約80%がカルシウムやマグネシウムとともに骨や歯をつくる成分になります。残りの約20%は筋肉、脳、神経などの様々な組織に含まれ、エネルギー代謝や脂質代謝などにおいて重要な役割を担っています。

マグネシウムの効能

マグネシウムは、体内で約300種類以上もの酵素の働きをサポートします。50~60%が骨に含まれていて、不足すると骨から遊離します。カルシウムと密接な関係があり、骨や歯の形成に必要な栄養素でもあります。また、三大栄養素である炭水化物 (糖質)、脂質、たんぱく質の代謝により、エネルギーをつくり出す過程で酵素が必要になりますが、マグネシウムは酵素が働くために必要不可欠なミネラルなのです。

カリウムの効能

カリウムは、体内のほとんどの細胞の中に存在しナトリウムとバランスをとりながら高血圧を防いでくれます。ナトリウムは体に必要なミネラルですが、とり過ぎは高血圧になる危険が高まります。しかしながら、多少ナトリウムの摂取量が増えたとしても、適切な食事で必要なカリウムの摂取ができていれば、カリウムの働きでナトリウムはカリウムと共に汗や尿として排出され、高血圧を防いでくれます。食事でのカリウムの摂取は大変重要になります。

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