ぶどう(葡萄)の栄養と効能=食べて健康、免疫力up!


ぶどう(葡萄)の栄養と効能

ぶどう(葡萄)は、ブドウ科ブドウ属のつる性落葉低木、およびその果実です。ビタミンやミネラルなどの栄養をバランス良く含む熟した果実を食用とします。ぶどうの果実は枝の近くから熟しますので房の上の部分が甘みが強く、下にいくほど熟すのが遅くなるので甘味は弱くなってしまいます。

ぶどう(葡萄)の甘味成分は疲労回復や身体のエネルギー源になるブドウ糖や果糖です。またブドウ糖という名前は、ぶどうに豊富に含まれていることからつけられたといわれています。酸味成分としては酒石酸とリンゴ酸が含まれています。またぶどう(葡萄)は、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立つビタミンB1や細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2、また、皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立つナイアシンや動脈硬化を予防しストレスをやわらげる働きのあるパントテン酸そして、貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせないビタミンである葉酸を含みます。さらに、抗酸化ビタミンであるビタミンC、ビタミンEを含みますので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。また、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムリン、マグネシウムなどを含みます。カリウムも多く含まれますので疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。

機能性のある栄養としてはぶどうの皮にポリフェノールの一種のアントシアニン、種にはタンニンを多く含みますので強力な抗酸化作用を期待できます。

ぶどうは皮から種まで様々な栄養を多く含みますので、できるだけ全ていただくようにしたい果物です。

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主な栄養素 100gあたりの栄養価
β-カロテン 21㎍
ビタミンB1 0.04mg
ビタミンB2 0.01mg
ナイアシン(B3) 0.1mg
パントテン酸(B5) 0.10mg
ビタミンB6 0.04mg
葉酸 4㎍
ビタミンC 2mg
ビタミンE 0.1mg
カルシウム 6mg
リン 15mg
鉄分 0.1mg
マグネシウム 6mg
カリウム 130mg

 (ぶどう-生)

五訂日本食品標準成分表より

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ぶどう(葡萄)に含まれるブドウ糖の効能

ブドウ糖(グルコース)は米や小麦などの穀類やぶどうや柿などの果実、蜂蜜などに多く含まれる単糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース)の一種です。脳や筋肉などが活動するのに必要なエネルギー源として重要な役割を果たしています。特に脳はブドウ糖が唯一のエネル ギー源だといわれています。ブドウ糖を摂取することで、脳に栄養が供給され脳が活性化されます。またブドウ糖は筋肉などを正常に動かすのに大切な栄養素です。

ぶどう(葡萄)に含まれるリンゴ酸の効能

リンゴ酸はクエン酸や酒石酸と同じ有機酸の一種です。リンゴから見つかったことからリンゴ酸と名づけられました。爽やかな酸味のリンゴ酸は酸味料として食品や飲料に利用されます。リンゴ酸の主な効能はクエン酸と同じくクエン酸サイクルを活発にします。人間が生きていくのに必要なエネルギーは、食物から摂取する栄養をエネルギーに変換することで得ていますが、このエネルギーを生み出す回路をクエン酸回路と呼びます。この回路の主役がクエン酸で、エネルギーを生み出し、疲労回復に必要な物資になります。

ぶどう(葡萄)に含まれるアントシアニンの効能

アントシアニンは、ポリフェノールの一種で青紫色の色素成分です。強力な抗酸化作用があり活性酸素の発生や酸化力を抑え、細胞の酸化を防ぎ、血管や肌、細胞の老化を防いでくれます。また、ダメッジを受けた細胞を修復してくれますので、免疫力を高め、動脈硬化やがんの予防にも役立ちます。さらに、視覚機能や眼精疲労の改善に効果があり眼病予防に役立ちます。

ぶどう(葡萄)に含まれるタンニンの効能

タンニンは、ポリフェノールの一種で野菜や果物などの渋み成分です。強力な抗酸化作用があり、活性酸素の発生や酸化力を抑え、ダメッジを受けた細胞を修復し、免疫力を高めたり、動脈硬化や生活習慣病、がんなどの予防に役立ちます。さらに、タンニンには、下痢を改善する働きもあります。

ります

ぶどう(葡萄)の主な栄養素の効能

β-カロテンの効能

β-カロテンには強い抗酸化作用があり、活性酸素の発生や酸化力を抑え、ダメッジを受けた細胞を修復し動脈硬化やがんの発生を予防できます。また、一部はビタミンAとして働きますので、視力を正常に保ち夜盲症を防いでくれます。

ビタミンB1の効能

ビタミンB1は、世界で一番最初に発見されたビタミンです。今日のように栄養状況の良くなかった日本では脚気(かっけ)の治療に効果を発揮しました。炭水化物(糖質)の代謝をたすけてエネルギーをつくり出すので疲労回復に役立ちます。また、皮膚や粘膜の健康を維持し、糖質を栄養源としている脳神経や手足の末梢神経、筋肉の機能を正常にたもちます。

ビタミンB2の効能

ビタミンB2は、三大栄養素である炭水化物(糖質)、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーに変える、代謝を支える重要な働きをしています。また、細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長にも関わりますので、美容や子供の成長には欠かせない栄養素になります。

ナイアシン(B3)の効能

ナイアシンは、水溶性ビタミンの一種です。三大栄養素である糖質、脂質、たんぱく質の代謝によりエネルギーをつくり出す過程で働く酵素を補助する必要不可欠なビタミンです。皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立ちます。

パントテン酸(B5)の効能

パントテン酸は、ビタミンB5とも呼ばれ動植物食品に広く含まれ、体内でも合成することができるビタ ミンです。パントテン酸は、三大栄養素である糖質、脂 質、たんぱく質の代謝とエネルギーをつくり出すのに不可欠な酵素を補助する役割をしています。また、 血中の善玉コレステロール(HDL)、ホルモン、免疫抗体などを合成し、動脈硬化を予防しストレスをやわらげ、皮ふや粘膜の健康維持に役立ちます。

葉酸の効能

葉酸は、緑の葉に多く含まれるビタミンです。貧血を予防す る物質として発見されました。細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせない栄養素です。特に、細胞増殖が盛んな胎児の正常な発育のた めに必要な成分です。葉酸が不足すると貧血になったり、妊娠初期の女性の胎児に影響を及ぼし、神経管閉鎖障害の危険が高まります。

ビタミンCの効能

ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれる抗酸化ビタミンです。抗酸化作用があるので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めます。また、体の細胞や組織をつなぐ働きをするコラーゲンというたんぱく質をつくるので、皮ふや粘膜を健全に保ち美肌にも役立ちます。

ビタミンEの効能

ビタミンEは、強力な抗酸化作用によって、活性酸素の発生や酸化力を抑え、細胞の酸化を防ぎ、血管や肌、細胞の老化を防いでくれます。また、ダメッジを受けた細胞を修復してくれますので、免疫力を高め、動脈硬化やがんの予防にも役立ちます。

カルシウムの効能

カルシウムは、人間の身体で骨や歯を構成する必須ミネラルです。人間の身体に最も多く存在するミネラルで、骨そのものが貯蔵庫の働きもしています。不足すると骨から遊離します。体重の1~2%の比率を占めています。カルシウムは血液を凝固させる働き(傷口を治す)や、筋肉の運動、神経の働きに作用します。筋肉の収縮や心臓の拍動もカルシウムの働きによるものです。また、神経の働きに作用し、緊張や興奮を静めることで、イライラやストレスの解消に役立ちます。

リンの効能

リンは、人間の身体で骨や歯を構成する必須ミネラルで す。リンは体内のミネラルの中でカルシウムの次に多いミネラルです。体内のリンはその約80%がカルシウムやマグネシウムとともに骨や歯をつくる成分にな ります。残りの約20%は筋肉、脳、神経などの様々な組織に含まれ、エネルギー代謝や脂質代謝などにおいて重要な役割を担っています。

鉄の効能

鉄は、必須ミネラルのひとつで赤血球を構成する成分で、全身の細胞や組織に酸素を運ぶ働きをしています。鉄は、貧血の予防に重要な栄養素です。体内の鉄の約70%が血液中で赤血球のヘモグロビンの構成成分となり約25%は肝臓などに貯蔵されています。肺で取り込んだ酸素を全身の細胞や組織に運ぶ重要な役割をしています。鉄は細胞に酸素と栄養を届けるヘモグロビンにとって大切なミネラルなのです。

マグネシウムの効能

マ グネシウムは、体内で約300種類以上もの酵素の働きをサポートします。50~60%が骨に含まれていて、不足すると骨から遊離します。カルシウムと密接 な関係があり、骨や歯の形成に必要な栄養素でもあります。また、三大栄養素である炭水化物 (糖質)、脂質、たんぱく質の代謝により、エネルギーをつくり出す過程で酵素が必要になりますが、マグネシウムは酵素が働くために必要不可欠なミネラルなのです。

カリウムの効能

カリウムは、体内のほとんどの細胞の中に存在しナトリウムとバランスをとりながら高血圧を防いでくれます。ナ トリウムは体に必要なミネラルですが、とり過ぎは高血圧になる危険が高まります。しかしながら、多少ナトリウムの摂取量が増えたとしても、適切な食事で必 要なカリウムの摂取ができていれば、カリウムの働きでナトリウムはカリウムと共に汗や尿として排出され、高血圧を防いでくれます。食事でのカリウムの摂取 は大変重要にな。

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