醤油麹のつくり方と簡単レシピ
醤油麹は、麹に醤油を合わせて発酵させてつくられたものです。
醤油麹のつくり方と、醤油麹を使った簡単なレシピをご紹介させていただく前に、麹について少しお話しさせていただきます。
醤油麹をつくるときに、米麹を材料として使いますが、米麹とは、蒸したお米に麹菌と呼ばれる微生物を繁殖させて出来たものです。
米麹の種類
(蒸したお米に麹菌をつけ4日間、湿度や温度管理し、米麹にします)
●米麹(生)
つくられたままのもの、冷蔵庫で1~2週間しか日もちしません。
●米麹(乾燥)
米麹を乾燥させたもの、冷蔵庫でⅠ年間保存できます。
麹は、冷蔵庫も防腐剤もなかった時代に、食品を保存するために使われたものですが、麹には保存だけでなく、保存する過程で熟成を進ませ、うま味や、コクを増す働きもあります。
うま味、コクを生みだす麹の三つの働き
●デンプンを糖に分解して甘味をだす。
●タンパク質をアミノ酸に分解してうま味をだす。
●脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解してくどさや脂っこさをなくす。
麹を使った日本の伝統的調味料
●味噌、醤油、酢、酒、味醂
醤油麹のつくり方
材料
米麹(乾燥) 200g
醤油(米麹の1.5倍) 300cc
出来上がるまで約10日~約2週間
(季節により多少異なります)
1.米麹をボウルに入れ、手のひらでしっかりこすり合わせるようにしてもみほぐします。
さらにもみほぐし、麹をしっかり握ってみて、握った後に少しかたまりができるようにな
ればOKです。
2.ふたができる容器に米麹を移し、200~250ccの醤油を加え、ヘラでよくかき混ぜ
ます。
3.直射日光の当たらない場所に置き、2日目以降、一日一回よくかき混ぜます。
4.米麹が醤油に浸っているか確認し、浸っていない場合は50~100ccの醤油を足しま
しょう。
5.米麹がやわらかくなり、味もまろやかになれば出来上がりです。
醤油麹を使った簡単レシピ
<お醤油を使うようなイメージで、ただ単にお醤油の代わりとして使うことが多いです>
1.卵かけご飯(私の一番好きなメニューです)
ご飯に卵をかけ、色にミツバかサラダほうれん草をきざんで沢山添えます。
醤油麹をたっぷりかけていただくと、これは最高です。
手づくりの醤油麹は、飽きることはありません。
2.ゆで卵の醤油麹づけ
ゆで卵(半熟)の殻をむき、醤油麹をたっぷりぬり、ポリ袋に入れ冷蔵庫で一晩熟成させればできあがり。
これもシンプルで、なかなかのものですが。
煮卵より簡単にできますし、毎日食べても飽きないのでおすすめです。
3.キュウリや大根など生野菜の醤油麹添え
醤油代わりに使います。納豆やお豆腐にもよくあいます。
醤油よりまったりとした、うま味、コクがでます。