歩くことの大切さ
「歩く」ということは、どういうことなのか。
別に、深く考えることでもないのでしょうが。
「歩くこと」の大切さを説く人も沢山います。
歩く、ということは、人間にとっての一つの移動手段にすぎないのでしょうが、車で目的地に到着した時と、自分の足で歩いて到着した時の達成感は全く違ってきます。
以前から、「千日回峰行」や「四国お遍路」、「日本列島を歩く」など、「歩く」ことを主体にしていることに大変興味はあったのですが、つい最近、「日本百名山」を歩いたり、走ったりして、全ての山を一気に登られた方がいて、驚き、毎日40km以上の距離を歩くこととは、いったいどういうことなのかと思い、私も、今年のお正月、1月1日、運動も足りていないので、しっかり歩こうと一念発起し、少し離れた神社を目指い、初詣をかねて、歩いて行きました。
距離を測ると、片道約5kmあるので往復約10km(歩いて2時間ほど)です。
たった、このような距離でしかありませんが、真冬の寒い季節なのに、歩くと身体全体が温かくなり、少し汗ばむほです。
歩くことの効能
血の巡りが良くなり、足の裏から手の指先、頭のテッペンまで血液が循環していることを、身をもって感じることができました。
ジョギングでは身体の温まるのも早いのですが、すぐ汗をかいてしまいます。
歩く場合は、ゆっくりと、身体全体に血液を循環させてくれるようで、走る場合と違い、身体に優しく、自然な感じがします。
今までの私は、適度な運動としての歩くことが嫌いで、大した速さで走れもしないし、すぐ息を切らすのに走っていたのです。
でも、今回10kmの距離を歩くことで、「歩く」ということと「走る」ということの違い、自分の身体の受けとめ方、感じ方の違いが良く理解できました。
元旦から、歩き始めて、まだ一週間しかたっていません。
毎日、10km(約2時間)歩く時間をとれない日もあります。
そのような場合は5km(約1時間)歩くようにしています。どうしても仕事などで時間の取れない日は、無理をせず、お休みにします。
歩く距離ですが、今までも散歩として、2km、3kmくらい歩いていましたので、これくらいの距離でも良いのではと思うのですが、やはり少なくとも約1時間、5kmの距離を歩くと、身体中に元気がよみがえってくるような感じがして、なんだか不思議です。
この距離が身体にとって効果があり、最適なのかもしれません。
個人差もあるのでしょうが、約1時間、距離5kmを目標に歩くのが、無理なく続けるのに丁度いいのではないかと考えています。
心の面では、一人で、黙々と歩くので、何も考えず、ただひたすら一歩一歩前へ前へ進み、目的地を目指しますので、ある意味、座禅より、歩く方が雑念が入らなくて、心のリセットには良いのではと思うほどです。
また、短い距離でも目標に向かって歩き、到達した時の達成感を味わうことは、心にとって大切なことなのです。一種の成功体験です。心もより強くなります。
このような、ちょっとした毎日の「歩く」ということですが、心も、身体も大喜びしていることを実感できます。